あの日。
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こんにちは。tofuです。
自分、あまり過去を振り返る人間じゃないんです。
振り返ることができません。
なぜなら過去の思い出を覚えておくことができないからです。
24歳の今、はっきりと覚えているエピソードなんて両手に収まるほどしかありません。
でも本日は一番記憶に新しい"あの日"について書こうと思います。
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今年の冬、1ヶ月間で祖父と曽祖母の2人を失いました。
(以後、曽祖母はおばあちゃんと呼んでいます。)
今日はおばあちゃんのお話。
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3月1日。午前11時35分。
おばあちゃんがいなくなりました。明後日99歳の誕生日を目前にして。
99歳まで生きるってすごい、さすがおばあちゃんだわ、
どれだけいい事したらそんな長く生きられるんだろうか、
なんて思っていた矢先にいなくなってしまいました。
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最後に会ったのは、2020年の1月。
あのとき、海外から帰国して実家にいたのでおばあちゃんに会いに病院へ行きました。
自分の知っている昔のおばあちゃんと違いすぎて、涙が出たことを覚えてます。
大好きなお肉も食べられず、管に繋がった姿を見るのはなんだか悲しかったです。
いつも元気でちょこちょこ動き回っているとずっと思っていたから。
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それから病院にはなかなか行けず、会うことができず...。
いなくなる少し前に手紙を出していました。
看護婦さんが手紙を読んでくれたみたいです。
もっと早く出せばよかった。もっとたくさん手紙書けばよかった。
と、何度思ったことか。
手紙には、おばあちゃん99歳のお誕生日おめでとうって書いて、バースデーカードを添えておきました。まだ99歳になってなかったですけどね。
でも、おばあちゃんにおめでとうの気持ちを届けられました。
間に合いました。
それだけが唯一良かったなと思うことです。
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おばあちゃん、
まだ直接誕生日おめでとうって言ってないで。
まだ自分の恋人見てないやろ。
おばあちゃんの黒豆の作り方教えてよ。甘すぎるけど優しい味が美味しいのよ。
去年プレゼントした真珠のブレスレットまだ持ってくれてる？
また一緒に美味しいお肉食べに行こな。
自分、身長がまた伸びたから、おばあちゃんびっくりすると思うわ。
また会おな。
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嫌になる程可愛がってくれてありがとね。
おっちょこちょいで、よく動いて、よく笑って、
いつも優しくしてくれて、ほんまにありがとう。
たくさん甘やかされたあなたのひ孫は、とてつもなく幸せ者に育ちました。
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おばあちゃん99歳の誕生日おめでとう。
2021.03.03.
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この文章はだいぶ前に書いていました。
投稿するほど気持ちが進まなかったというか、思い出にしたくなかったというか。
自分の中でおばあちゃんは幼い頃可愛がってくれたおばあちゃんで止まっていて欲しかったというか。
なんというかそんな気持ちでした。
でも、書きたかった。この気持ちは残しておかないとと思ったんです。
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はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
