まっさら。

何にもありません。ただまっさらな、素直な自分がここにいます。

香りがくれたもの。□

香りは記憶。

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こんにちは。tofuです。

ここ数日、何をするにも動き出せない。やる気が出ない。

そんな状態でした。

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ふと家にあったお香を一つ。

金木犀の香り。

こんな時期に?と思うかもしれませんが、たまたまあったので。

お香の中にほのかに感じる甘い匂い。

自分は大学時代を思い出しました。

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大学1年か2年の秋、夕方授業が終わって自転車で帰っていた日。

自宅まではほんの5分。

その間に2つの橋を渡ります。

濃いオレンジの空、自転車の影、水に反射する太陽の光、ふんわり漂う風の音、そして金木犀の香り、

一つ目の橋を渡ってすぐのお家には金木犀が咲いていました。

なんだかノスタルジックな気分でした。

ちょっと自転車を強めに漕いでみたりして。

今思えば、あの頃は新しい環境での生活に慣れてきて、

自分の中に心の余裕ができてきた時期だったと思います。

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記憶の片隅にあったであろう、何気ない一コマを、何気ない香りが呼び戻してくれました。

そんな日もあるんですね。

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大した日じゃないし、すごい思い入れのある出来事ではないかもしれない。

でもこんな思い出が自分の中に眠っていたのだと思うと不思議な気分でした。

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よし。今日も頑張ろう。

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」